投扇興の由来
その昔、「投楽散人」という者が、ある日昼寝をしていたところ、ふと目を覚ますと、離れた木枕に蝶が休んでおり、傍にあった扇を蝶に向かって投げると、蝶はひらひらと飛び去ると同時に扇子もひらひらと舞って、木枕の上に乗りました。
投壷を思い出し、「これはおもしろい」と遊戯にしたというのが「投扇興」のはじまりといわれています。
約一間(畳一帖)の距離から、扇を投げ、胡蝶と呼ばれる「的」を落として、その落ち方の点数によって勝敗を決める、日本の伝統遊技の一つです。その昔、御所や大奥などでも大変楽しまれたようです。
京都御所 「諸大夫の間」では、人形による投扇興の様子が展示。
現代では、秋篠宮殿下(礼宮)も来寺され、お楽しみになりました。
坂本九さん、フリオイグレシアスさん、志村けんさんはじめ、最近では、林家三平さん山口智充さんや宮沢りえさんや嵐の松本潤さんも体験されました。
今は、東京上野 国立博物館にて投扇興の会が催されています。
メキシコ大使館・ブラジル大使館など海外の要人も楽しまれます。
投扇興大海